自担がデビューする

 

 

2018年1月17日 14:00

雨が降り出した。
ふと友人からラインに気付く。
「キンプリ、デビューだってよ」

 

自担がデビューする

 

何が起きたのか理解できなかった。ただ、うまく息ができなくて、新宿駅の改札の前で状況が掴めないでいた。
そのうち各所から連絡がきて、やっと何が起きたのか把握したような、したくないような、そんな不思議な時間が流れた。

ぼんやりと山手線のホームに向かいながら、「おめでとう」その言葉を未だ震える手で必死に打った。
頭がぐるぐるして、ふわふわして、なんだかよくわからない感覚だった。気がつくと新宿から電車に揺られていた。

なんとなく家に帰る気分にはなれなくて、友人に連絡して待ち合わせることにした。
カフェでホットココアを頼んだ。窓際の席から降り続く雨を見て、今日までのことをぼんやりと考えながら、私はひたすらホットココアを飲んだ。

 

 


何かが起こる…
気配には微塵も気付けなかった。
こんなに早くこの日が来るはずがないと勝手に予防線を張ってたのかもしれない。
「デビュー」その言葉の意味すらなんとなく曖昧になってしまっていた気がするし。

 

 


Princeが好きだった

、、やっと言えた。
この言葉がずっとずっと言いたかった。

あの日から各々に色んな感情があって、でもそれを語ることはどんどんタブーになっていく一方で。過去を懐かしむことすら避ける空気になって。でもやっぱり、言葉にしたかった。海に向かって叫ぶみたいな、そんな消化の仕方でいい。誰にも届かなくていい。片付けられないこの気持ちをまだ大切にしていたくて、あえて、目の留るところに残した。

 

PrinceがPrinceであったことを忘れないように

神宮寺くんを好きになった春。その背中から目が離せなかった。Princeといると、あのふんわりとした優しい雰囲気に私自身も溶け込めるような感覚だった。大好きだったその面影を残したままなんてあまりにも残酷で、いっそ解体してしまえばいい、そんなことも考えた。King & PrinceのどこかにPrinceの面影を感じて、後ろを向いてばかりで。未来にしか興味のない神宮寺くんが眩しい。どんな裏側があったのか、それは一生明かされないままかもしれないけど、6人になることを悲観することは絶対にない。

 

 

デビューする神宮寺くんが、
誰よりも幸せでありますように

 


今日、桜が咲きました。